技術者(エンジニア)のためのカナダ永住権を自分で申請・取得、移住する方法

■カナダ移住をめざす技術者(エンジニア)のあなたへ

この際、カナダに移住(永住)して人生をエンジョイしたいという人。

永住権を取得した私が、申請から取得までの情報を提供します。

リーマンショック以来の世界的不況の波。カナダもその例外ではありません。

 それでも、日本人にとって、カナディアンロッキーの雄大な景色、森と湖と広大な国土、対する近代都市のバンクーバー、トロント、モントリオール、ケベック等等、あこがれの国であることに変わりは無いと思います。
まして、年金もどうなることやら分からない状況の日本にいると、社会保障も充実していて、安心して住める国ということで移住願望をかきたてられてるのではないでしょうか。
 理想と現実にはギャップはあるでしょう。それでも、一度きりの人生なのだから思い切ってやってみたいものです。
私は、若いころから、カナダに憧れ、学生時代には自転車でカナダを横断しました。
就職してからは仕事人間のまま20年以上がたち、遅まきながら、家族で移住しようとしました。
移住申請は非常に面倒な作業であり、移住申請をサポートするいろいろなコンサルタントや弁護士がネット上にみられますが、依頼すれば何十万円もかかります。
 カナダ政府も、コンサルタントや弁護士に依頼したことで有利になることはないと公式に表明していることもあり、我が家は自力で申請することとしました。
2005年8月に申請して、永住権がおりたのが2010年9月です。その間、追加の資料提供などもしながら、約5年の年月がかかりました。
これから自力で申請しようとしている方に、申請のときの書類の書き方、私が申請中に経験してきた紆余曲折などできるだけ、参考になる情報を提供できればと思います。

■現在の申請方法

 しかし、現在(2015/9時点)では、私が申請したころと法律も変わり、申請の方法も変更されています。
今では、カナダ政府の公式サイトの移住サイトで永住可能性をチェックし、できる見通しがついたら、登録しておいて、正式に申請させてもらう順番待ちする(整理券をもらうようなイメージ)仕組みになっているようです。
 下に、永住権申請のメインの所だけに注目して、サイトの概略の流れを示します。
immigration flow
 大きくは、途中で左右の2つの流れになっていますが、右側は、簡単に答えられる質問への答えを入力することで、あなたがカナダ永住権をとれそうかどうかを判定してくれます。
 それで、大丈夫そうであれば、左の流れでもっと本格的なプレ申請を行います。Express Entryというところで、かなり、本格的にあなたの情報を入力します。この入力を行うためには、結構な準備が必要です。例えば、語学の能力テスト、例えば英語であればIELTSの成績が必要です。現在の仕事などについても細かなルールに従って入力しなければなりません。詳細は、Express Entry のサイトの説明に従ってください。
 苦労してExpress Entryに登録したとしても、やっと entry しただけで、順番待ちができるようになっただけです。順番待ちでも、Express Entryでの入力内容により点数が決まり、当然ながら点数の高い人から順にinvitationがきて、やっと本格的に申請ができるようになるということのようです。
 私の時は、とにかく、誰でも最初から申請書類、証拠書類を全て備えて送って、全ての人を審査される中で、ひたすら結果を待つ状態でしたので、今は、その前にある程度ふるいにかけられるのかもしれません。もしかしたら、審査プロセスが多少なりとも短くなるかもしれません。

■カナダ政府の最新情報をチェックして下さい

永住権申請に関しては、法律も申請様式等も変わっていますので、常に最新の情報をチェックし、それに従ってください。以下の申請方法・内容は、私が申請した当時(2005年8月時点)のものであり、申請内容についても変更されています。

 

■カナダ永住権を申請することになったら

さて、めでたくinvitationが来たところで、本格的に申請書類を揃えることになると思います。私の時とは様式が変わっているかと思いますが、内容的には同じものがかなりあると思われますので、その点をご留意の上、参考にしていただければ幸いです。

 なお、私は、土木系コンサルタントの技術者なので、Skilled Worker で申請しております。

私のカナダ永住権申請書類

 

移住あの手この手

以上で、私がskilled worker として永住権申請をした時の書類の書き方について、紹介しました。

現在は、状況が変わったと思いますが、そのプロセスは非常に遅く、場合によっては結構イライラすることがあるかもしれません。申請当時、日本人の申請書類はマニラのカナダ大使館で扱われていたこともあり、その処理スピードは非常に遅いとのことを聞いておました。実際に5年以上待ってももらえないという状況でしびれを切らしたものです。それまでの、やり取りは次のようなものです。
2005年8月:申請書類送付
2008年10月:「まだ移住の希望はあるのか?」との意思確認の手紙が来る。(いままで何していた?)
2008年12月:手続きはマニラから東京へ移管されたとの連絡(少しは審査してくれていたのか??!!)
2009年5月:東京の大使館から、「次の段階で連絡する」との手紙が来る。(また、先延ばしか?)
2009年9月:一部、申請書類の最新情報での更新の要求がくる。(はやくやってくれ!)

当然、待つだけでなく、他の手はないかと考えもしました。
申請当時は、カナダの弁護士を知人から紹介してもらいましたが、50~60万円かかると聞きました。カナダ政府も、公式には弁護士に頼むことで有利になるわけではない(カナダ移民局)とのことだったので、自力で申請することにしたのです。しかし、上のように、いたずらに時間ばかりかかるので、いろいろと探ってはみました。ネットで探した、移住コンサルタントによると(無料相談の範囲で)、最も確実なのは、プリンスエドワード島の投資移民とのことでした。しかし、事実上返却されない10万ドル近い投資が発生します。また、会社を作って現地でビジネスを行うことにすれば簡単に移住できるとの話を聞いて、弁護士等に聞いてみましたが、実際には困難であることの返事でした。

現在は、こんなにひどいことにはならないと祈っておりますが、時には忍耐が必要かもしれません。

起業による移住

ある人から、会社を立ち上げれば簡単に移住の許可がでると聞いたので、それについても調べてみました。とりあえず、日本人の強みを生かし、日本語学校をつくる案はどうかとの問いあわせを日本にオフィスを持つカナダ人弁護士にしてみました。オンタリオの町でトヨタ自動車が新しいプラントを作る話があり、そこで働く人に日本語の需要があるのではないかと考えたからです。帰ってきた答えは、これまでの経歴(土木系コンサルタント)から、それは難しい、むしろ、カナダでは土木系エンジニアが不足しているから、そちらの仕事を探す方が良いとのことでした。さらに、雇用する側は、もし、外国人を雇うでのであれば、カナダ人では同等の人物が見つからなかったとの証明をしなければならない。当然、日本語の知識も必要とするポジションであれば良い。逆に言えば、通常の職務内容では難しいともいえます。いずれにしても、現在の実績を生かした仕事探しを地道にやるしか無いということでした。しかし、永住権を持っておらず、しかも日本にいるのにどうやって仕事を探すのかということになってしまいます。弁護士からは、これ以上の質問に答えるためには、料金がかかるとの警告もあり、まだまだ、方法があるのかもしれませんが、この件はここまでとなってしまいました。

妻子のみ先に行く?

その後、インタビューの連絡ぐらい、そろそろ来ても良いのではないかと思いながら、ただ日々が過ぎました。申請してからの時間を考えると、そろそろ出るはずなので、子供とは妻だけ先にカナダへ行くことも考え始めました。その時、小学校4年生の息子は、これから行くとすれば、カナダの新学期である9月から向こうの5年生になることとなります。まだ、住んで税金を納めているわけではないので、公立小学校でも私立と同じくらい(年間100万円以上)払わなければならないようです。友人がいる関係で、オンタリオのキッチナーで学校を探してみました。ネットで調べてみると、いろいろな学校がありますが、いいかなと思った私立は、インターナショナルの生徒として年間150万円ぐらいの授業料を払うことになります。とりあえず、キリスト教系の小学校が年間80~90万円ぐらいのようなので、そこに問い合わせのメールをしたところ、返事はすぐ返ってきました。所属している教会との関係やその牧師さんにも若干書いていただく書類があります。なんとなくクリスチャン(これが分かる人は古い?!)の我が家の場合、日曜日には、まじめに教会へ通う必要があったでしょう。そして、とりあえず、どこに住むかも決めなければなりません。

 

そして永住権おりる

2010年9月23日、やっと永住権のビザがおりました。2005年8月に申請書類が受理されてから、実に5年間です。長かった。申請したときとは気持ちも体力もその他の環境もすっかり変わってしまって、何か複雑な気もしました。

大使館からは、9月前にパスポートを送るように指示があり、戻ってきたパスポートにはビザがありますが、単なる渡航ビザのようです。肝心なのはそれからで、渡航のための検診(認定の病院で)を受けたりして、翌年6月までに入国し、所定の手続き(Permanent Resident Card、Social Insurance Numberの取得)を済ませなければなりません。それまでにカナダに入らないと永住資格が無くなってしまいます。様々なことを早急に処理しないといけないので、あっと言う間にタイムリミットになります。ビザがいつ来るかほとんど検討がつかないので、慌てないように、日本を出る準備は早めにしておいてください。移住となると、これまでの生活、年金はどうする、その他日本の生活基盤を全て清算することになります。ひとつひとつ、事前によく対応を考えておいてください。

 

■最後に、カナダ移住を目指す方へ―仕事、生活そして人生について

さて、ここまでを、飛ばさずに読まれた方は、本気でカナダ移住を目指している方々だと思います。最後に、私が、実際の移住という状況になるまで、そして、そうなってから考えたこと、考えていることをお伝えして終わりにしたいと思います。

私達家族の現在

私が、永住権を取得したのは53歳になった時です。47歳の時に申請し、5年かかってやっと取得、そして、この文章を書いている現在は56歳です。申請当初から既に10年余りが過ぎようとしています。私達は今どうしているかお話ししましょう。

私は、今日本に居て、相変わらずの会社勤めをしていますが、妻と息子は、カナダに居ます。息子はカナダの公立中学校に通い、妻は息子と一緒に住んでいます。逆?単身赴任状態です。

2011年5月に永住権を正式に取得してから、3年が経ちました。これは何を意味するかわかりますか?私は、もう永住権を失うということです。5年間の内に3年以上カナダに居ないと(ビジネス等で特別の状況にない限り)、失効します。後述しますが、現在の生活水準を保つレベルで、すぐに仕事につくのは難しいと判断したからです。ただ、妻は息子にカナダで教育を受けさせたいということになり、望ましいことではありませんが、2人はカナダに移住することとなりました。現在は、私が日本で稼いだ金を仕送りする形で2重生活です。2人は毎年夏休みの間だけ帰ってきます。いずれ、子供の教育に区切りがついた頃、または私が定年になった頃にどうするかの判断が必要です。

カナダでの仕事探し、そしてProfessional Engineerという資格

移住に関する一切は、会社では秘密です。ですから、2011年5月にカナダへ行き、正式に永住権を取る際は、2週間ほど休暇をとって行ってきました。まずは、Permanent Resident Card、Social Insurance Numberの取得だけ済ませ、生活するための下調べをしました。その時はホテルに滞在です。そして、再度その年の夏に行って、妻と息子が先に生活し始めることにしました。

New immigrantのための体制は整っており、それ専門の組織があり、仕事を探すためのカウンセラーもつけてくれます。私の場合、エンジニアですので、それに近い仕事をしているProfessional Engineer (PE)、日本で言う技術士を紹介してもらい、話を聞いたり、会社を見せてもらったりもしました。しかし、仮に技術者としての実力があったとしても、PEの資格が無い限り、一人前の技術者として認めてはもらえません(多分、飛び抜けて特別な実績等が無い限り)。資格が無ければ、仕事を得るのが難しいだけでなく、収入も低くなります。ましてや、完璧な英語を話すわけではないとすれば、同じ実力であれば、英語が母国語のカナダ人を採用することになるのではないかと推測します。私の場合、オンタリオ州の総元締めであるProfessional Engineers Ontarioの実施するPEの試験に合格(もちろん、教育、経験等の要件を満たしたうえで)してから、1年ぐらいPEのもとで指導を受けながら経験を積まなければなりません。日本の技術士を持っていましたが、何の役にも立ちません。私は、日本ではそれなりに経験を積んできたこともあり、いまさら試験を受けるのがいやでした。ましてや英語です。APECエンジニアの資格も持っていたので、カナダのPE(私の場合はオンタリオ州)に書き換えてもらえないかと思ったのですが、ダメでした。APEC加盟国であるにもかかわらずです。資格の問題がどの程度かはわかりませんが、適当な会社をいくつか探して、電話したり、メールしたりしましたが、あまり取り合ってもらえませんでした。カウンセラーは、インタビューのスキル等を教えるので、それを受けてからやらないと、チャンスをつぶしてしまうかもしれないといったアドバイスをもらっています。

5月の手続きを終えてからは、一旦、全員で日本に帰り、8月には妻と息子だけ移住し私は戻りました。そして、その冬からPEの勉強を始めました。2冊の基本テキスト(技術者倫理と法律)があり、法律用語などと格闘しながら、久々に英単語カードを作って暗記をしたり、専門用語の定義や概念を記憶したり、ネットで教材を取り寄せ問題集を解いたりです。結構この年になると苦痛ですが、出張がえりの列車の中や休みの日を利用して勉強時間をなんとか確保しました。正直に言いますと、翌年の夏、学歴、実績の審査を受けた上で、筆記試験を受けましたが、残念ながら合格はできませんでした。3時間の記述式試験(技術者倫理と法律について)です。分かり易く、かつ正確な文章であることだけでなく、綺麗に書けているか(字が下手の場合は要注意ですね)まで審査の対象だそうです。内容が悪かったのか、字が汚かったのか、英語が悪かったのか、その全てなのか不明です。内容的には、概ね想定していた内容で、書くだけは書いたのですが、回答自体がどの程度正しかったのかは不明です。それに、ペンなどで書くように指定してあったのですが、一発で完璧な英語を書けるレベルではないので、鉛筆にしたのと、実際、消しゴムで消した時に結構汚れたりしたのも良く無かったかもしれません(もちろん、それが原因で落ちたとは申しません)。あとは、あきらめずに何度でも試験を受ければ良いのですが、正直、合格した所で、一人前になるまで、まだ先が長いし、それなりの収入になるまではかなり時間がかかると考え、結局、私が日本に残ると言う、冒頭で述べた今の生活が始まりました。

私の専門は、河川の治水や土砂災害などの防災です。行った当時もマニトバ州(あるいはサスカチュワン州)で大洪水が起きたていたので、そちらの州の方に移った方が良いのではないかとのアドバイスを受けたとこともあります。しかし、友人もいることからオンタリオ州以外に住むことは特に考えませんでした。生活のしやすさとなると、気候が比較的温暖で日本にも近い、バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州かもしれませんが、州の雇用状況、経済状況については調べていません。

かならずしも理想的ではないカナダでの生活

移住を決意されているのでしたら、シッカリと考えられた結果なのかと思いますので余計なお世話かもしれません。ただ、移住に当たっては、できるだけ具体的にカナダでの生活について調べ、自分達が将来、そこで住む毎日の生活をできるだけ明確にイメージしてみることをお勧めします。とにかく、日本とは、気候や町の風景だけでなく、制度や人々の考え方等が、全く違います。単に、カナダに対して漠然とした憧れがあり、移住したいと思っている人もいるかもしれません。しかし、実際に住み始めてから、日常のことでもいろいろと気になることや問題に直面して、「こんなはずではなかった」と後悔して欲しくないと願っています。

私からみても、気になることが色々目につきます(決して、ネガティブな情報ばかりを挙げて、移住をやめるように言っているつもりはありませんので誤解なく。あくまでも、客観的に考えて欲しいのです)。夏は短く、冬はかなり寒いです。ハッキリ言いまして、日本に比べて、全体的に大雑把です。日本は多分、様々なきめ細かなサービス、日常で関わる技術(日用品の仕上がり、さまざまな物の修理、小間物)、や接客などは世界一だと思います。日本のように家はゴチャゴチャしていないし、全体的に町も広々しています。これが良い人もいるでしょうし、逆にすっきりしすぎて退屈してしまう人もいるでしょう。日本の都市部に住んでいる人であれば、すぐそばにスーパーやコンビニがあり、東京都市部や近くの商店街のようなゴチャゴチャした所が好きだと言う人には退屈かもしれません(地方に住んでいれば別かもしれませんが)。農産物は比較的安いのですが、物価は安くありません。医療費は無料ですが、医者が少なすぎて、ちょっとぐらいのことではなかなか見てもらえません。怪我をして病院に駆け込んでも、まず、怪我の程度を「仕分け」されます。さほど、緊急でないと判断されれば、朝行っても午後遅くまで待たされるようなことだって十分あり得るのです。各家庭でファミリードクターを持つことが習慣ですが、そのファミリードクターも足りなくて探すことすら難しい状況です。通常、大きな病院はファミリードクターの紹介がないといけないらしいです。なので、ファミリードクターもいないような人たちは、Urgent Careという場所に駆け込みます。何か、複雑で良くわかりません。物価もそれほど安くは無い。商品のバリエーションも日本ほどではない。結構、作りの荒い輸入物ばかりです。カナダで作っているものはさほどありません。教育も、真面目に比較したわけではありませんが、いわゆる学力という面から言うと、日本の方が教える内容も進んでいて、もし、カナダで優秀であっても、日本に戻れば普通であるというようなことも聞きます。もちろん、教育は学力だけではないので、一長一短があるのかもしれません。子供についてもう一つ。日本であれば、小学生も大きくなれば、家で一人で留守番をさせたりしますが、カナダでは許されません。(何歳からOKだったかは、今思い出せませんので書きませんが。)いずれにしても、いろいろあります。ただし、ここで書いたのは、オンタリオ州のキッチナーという町での経験ですので、州や町によって違う可能性がありますので気を付けてください。

いろいろ、問題はありますが、それでも、優大な自然はもちろん、日本ほどのしがらみが無く、厄介な慣習も少なくて(少なくともそのように見える)、のびのびと生きられる人も多いかと思います。問題点は指摘しましたが、カナダはカナダで素晴らしいことは沢山あります。雑誌などを見ても、綺麗な景色ばかりで、住んでみての身近なことが書いてないので書いたまでです。私もカナダは大好きですので誤解なく。

できれば、事前に生活を体験することができると良いのですが、時間もお金もかかり、簡単なことではありません。でも、これだけ、ネットが発達しているし、情報も入手できるようになっています。申請後にも十分時間があると思うので、十分に調べてみてください。

それと、特に私のように年齢が行っている方は、実際にご自分が私のように最悪5年後ぐらいに移住可能になった場合、ご自身の体調、熱意、考え方、環境などが変わっているかもしれないということも十分に考慮してみてください。

私でよければ、何か、ご質問があれば、わかる範囲でお答えいたします(連絡先メールはHPのトップページをご覧ください)。ちなみに、私は、それなりの海外体験の上で私の考えを披露しているつもりです。学生時代は、アフリカのリビアに8か月、ヨーロッパ1か月、カナダ自転車で横断(旅行記はこのHPにあります。)、アメリカ、中央アメリカ(メキシコからコスタリカ)。その後も、アメリカ留学(2年)、エジプト、イスラエル、アイルランド、韓国、東南アジア、南米ペルー、スリランカ、ネパール等々、20数か国は体験した感覚で申しております。

日本の素晴らしさを再発見し、カナダの素晴らしさを思う

カナダに移住するのであれば、考えて欲しいことがあります。

それは、カナダに移住するにしても、日本人としてのアイデンティティを持って行って欲しいということです。日本がいやでカナダに移住するというのではなく、カナダに居ながらも、日本人としての誇りを持っているような人であって欲しいのです。カナダとしても、多様な文化が共存して国としての力、魅力を高めたいのではないでしょうか。カナダ人(移民も含めて)の中にいる時は、日本人としてのスタンスからも物を言い、主張することができれば、人としての厚みを感じさせ、興味を持ってもらえるし、説得力もましてくると思います。どこの国の人間なのかも分からない、良く言えば世界人、悪く言えば無国籍の人間では、魅力は感じられません。「個」を主張できるような人であってください。その時に重要なのが、決して排他的になるという意味でない、日本人としてのアイデンティティだと思います。

別に、日本の古典芸能や歴史とかがどうのこうのと言うのではなくても(教養としては好ましいのですが)、ご自身が体験していることでも再認識して欲しいのです。交通は便利だし、都市圏に居る限り自転車で行ける範囲にお店があり、全国どこへ行ってもそこら中に、名物、B級グルメがあったりします。これだけ、多様な物・食文化がある国は殆ど思いあたりません。病院が混むと言っても、カナダに比べればはるかにましです。保険医療制度も世界に誇れるものです。

こういった、日本の素晴らしさを再認識して、いかに素晴らしい社会、文化を生きてきたのかを実感してください。その上で、日本人としてのアイデンティティを持って欲しいと思います。そして、日本人としての自覚の上に、カナダの素晴らしさ、カナダでの生活の楽しさを夢見てください。

 

自分で選択した人生に向かって頑張れ!

若干、カナダに対してネガティブな面をあげすぎたかもしれません。でも、再度申し上げますが、決して否定するためではなく、客観的に考えてみて欲しかっただけです。たしかに、実際に住んでみると、いろいろな粗が見えたりするでしょう。でも、それは、日本でも同じです。日本の中でも不満は沢山ありますよね。

迷っているのならGOサインです。とりあえず日本で生まれ育ったし、日本で仕事をしているからと、単に、惰性で何も考えないで生きてゆけば、あとで自分の人生はなんだったのかと後悔するかもしれません。そうではなく、「自分で選んだ人生」を生きてください。私は、大橋巨泉のように、いずれカナダ、日本の両方に基盤があるような生活を夢見ています。

失敗もあるかもしれません。苦労して移住したのに、やっぱり日本の方が良かったなどと思うかもしれません。だったら戻れば良いのです。もちろん、戻ったら戻ったで、苦労することになるでしょう。でも、安易に流される人生よりもよっぽどましです。

“Where there’s a will, there’s a way.”

自分の人生は、自分で切り開いてください!

頑張って!!

 

 

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