人生で一番古い記憶

2013-10-20

赤ちゃん(足成)

自分の生きがい探しには、人生を振り返って、いうならば自分史を書き出すことが非常に役に立ちます。そんなことをされている人は多いのではないでしょうか。この年齢になり、改めて自分の人生を振り返ると、私の場合自分が最も輝いていた時として、学生時代のカナダ自転車旅行の時をあげることができました。し

 かし、さらにさかのぼって、どこまで思い出せるか。高校、中学校、小学校、幼稚園。記憶は、経験の強さにもよるので、必ずしも経った年月に反比例するわけではないでしょう。もちろん、幼稚園の頃まで戻ると、幼稚園で具体的にどんな遊びをしていたかというと、断片的に覚えているだけです。

 では、人生どこまでさかのぼれるかということですが、私の場合、母親のお腹の中にいた時からなのです。20代までは、そんな訳はないと思いつつ、特に人に話したりしなかったのですが、学生の時、ふと読んだ新聞のコラムに、「生まれる時のことを覚えている人が数パーセントいる」とあり、そのことを確信しました。

 コラムには、どのようなことを覚えているのかについて詳細な記述はありませんでしたが、私の場合はこうです。ずっと、厚い布団を頭からかぶって、暖かい感じに包まれていました。それが、お腹の中に居た時だと思います。外の音が聞こえたり、母親の感情の起伏などを感じたわけではありません。ただ暖かくて気持ちがよかったのです。そして、ある日突然、周りの温度が少し下がったような気がしました。これが、生まれた瞬間だったのだと思います。別に泣いたり、触られたりした記憶は一切ありません。

 今、人生も定年というライフステージの大きな節目を前にして、このことを考えてみると、自分のスタートから今に至る、自分という生物としての生命の連続性を強く感じます。そして、いつか必ず迎える終わりの時も強烈に意識されるのです。であるからこそ、モヤモヤしたのであり、これから自分が生きている生きがいを求めて、再スタートをきっているのです。

 

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