ポジティブ思考より役に立つ-生きがいにも

2014-01-22

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  クーリエジャポンという雑誌を読んだことはありますか?私は、時々買って読みます。世界各国の話題、記事を編集して掲載してある雑誌で非常に興味深い話題がたくさんあります。2014年2月号の中の記事が目を引きました。タイトルは「“ポジティブ思考”よりも役に立つ!誰でも幸せになれる「心の改造計画」」(リチャード・ワイズマン 心理学教授)です。その内容は、自己啓発でよく言われる「ポジティブな思考を心がければ、幸せになれます。理想の自分を思い描けば、成功はついてきます。億万長者になったつもりで考えれば、本当に裕福になれるでしょう。」に対して反論するものなのです。自己啓発本をあさった経験のある人なら、まさに、このような表現は何度も見たことがあると思います。望みを書いた文章を何度も書いたり読んだり、欲しい車などの写真をしょっちゅう見たりするということも重要です。ところが、この記事によると、ニューヨーク大学の心理学者が卒業生を調査して、成功するイメージを頻繁に抱いた学生ほど、内定数が少なく、また就職先の賃金もかなり少ないと真逆の結果がでたそうです。

  自分の人生を思いどおりにしたい、楽しめる人生にしたい、生きがいを求めたいというような場合にも、こういった自己啓発的な方法は有効であると思っていますので、ちょっと戸惑ってしまいます。たしかに、広く認められているこの方法に正面切って疑問を呈する議論はあまり聞いていないので、ちょっと刺激的です。

 ただ、私は、こう思います。まず、イメージによる成功、現実化は、大雑把にいうと2つのレベルに分けられるでしょう。1つは、言うならば神秘的な力でそれが成し遂げられるということ。ユングのシンクロニシティなどのように、実際にあるかもしれませんが、証明は難しそうなメカニズムに期待すること。この議論の中には、量子力学的に、自分の波動で現実も変えられるという説明もされることがあり、なんとなく納得してしまいます。それが事実であるとすれば、極端な言い方をしてしまうと、ただイメージだけしていれば、さほど現実的努力をせずとも夢が叶うと考えてしまう人もいるかもしれません。もう1つは、イメージすることで、目標を具体化し、やる気を出せるというような現実的な因果関係に落とし込んで行動することです。私は、正直、神秘的な力も信じたいですが、仮にそれが真実でなかったとしても、イメージだけでなく適切に自分の行動に結び付けられるのであれば、きっと、夢の実現に近づけると思います。イメージを明確にすることを繰り返すことで、自分のモチベーションを保つという実際的な効果が必ずあると信じています。

 この記事では、心理学的実験の結果から、具体的方法論として「感情と行動は双方向の関係にあり、行動が感情に影響を及ぼすことがある」をあげています。例えば、幸せな気持ちになりたいのであれば、意識的に笑顔をつくることで幸福感が増す。自信を持ちたければ、堂々とした姿勢でいれば、自信も自然とわいてくる。というような、体の使い方で感情を変えようというものです。なんだ、そんなことかと思うかもしれませんが、日本の武道と同じで、何事も、型から入り極めて行くのが有効な方法だと考えます。

 つまり、過度にイメージに頼るのは良くないかもしれませんが、イメージによって自分の夢、生きがいある人生に方向を定め、体や行動の使い方で感情を高めて(モチベーションを維持して)いくということで後悔しない満足した人生を実現できるのではないかと考えています。

 

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